私は20代の頃、仕事を辞めてスペインに留学していました。
目的はワインとチーズを勉強する為だったので
スペインに家を借りて学校に通いながら
少しでも休みがあれば
フランス、イタリア、ドイツ、ベルギー、スイス、ポルトガル・・・
ヨーロッパ各国を渡り歩きました。
その中で気づいたこと。
ヨーロッパの人々は多言語がお得意!
スイスではドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語
ベルギーではフランス語、オランダ語、ドイツ語・・・
1つの国でも公用語が複数あって
それらの国の人は大抵、ビジネスでは英語も普通に使っていたりして・・・
島国生まれの超ジャパニーズな私には
にわかに信じられない光景でした。
なぜそれだけの言語が当たり前のように使いこなせるのか?
ベルギー人の友人に聞いたところ
友人:「さぁ、“日常”だからじゃない?」
との答え。
なるほど!
自国の四方が他の国に隣接していて
さらに国境付近に住んでいようものなら
横浜から東京へちょっと足を伸ばすのと同じ感覚で
例えばベルギーからフランスやドイツに行くのも
「ちょっとそこまで」の感覚なんだろう。
実際、ベルギー人の友人は、
時にはフランスのスーパーへ買い物へ、
週末はフランスのディスコへ・・・
あまり国境を意識しない生活をしているとのこと。
もう一つはテレビ。
公用語が多い国では
それぞれの言語によるテレビ番組が存在していて
リモコン1つで3言語が耳に入ってくるのが日常。
たまたま見たい番組を見ていたら
番組によって言葉もそれぞれで・・・
小さい頃からそれを繰り返しているうちに
気づいたら全ての言葉が理解できるようになっていた・・・
そんな感じなのか。
とにかくそれがフツーの日々なのだ。
外国語を身につけるにはこの
「日常」と「環境」
これがカギであることは間違いないと確信した一件だった。