フォニックスって何?
「フォニックス」って聞いたことありますか?
私が子供の頃は「フォニックス」なんてコトバ、 聞いたこともなかったですけどね(笑) それが今では、フォニックスを専門に教える英語教室があるくらい フォニックスの学習は日本でも注目されメジャーになってきました。
私が中学・高校時代の英単語といえば、 単語帳を何度も見たりひたすら書いたりして「暗記」したものです。 そして単語を読むときは、 単語全体の形で何と読むかを覚えていった記憶があります。
これは「Look-and-say」といわれる方法で、 英語圏では50年ほど前に主流だった学習法。この「暗記」に頼る方法で 英語が嫌いになった人がどれほどいるでしょうか・・・
それを克服するための学習法として登場したのが「フォニックス」です。
詳しくはコチラ:「フォニックス」とは
Jolly Phonics(ジョリーフォニックス)って何?
そんなフォニックスを学ぶための教材は 大人向けから子供向けまで 最近では書店でもネットでも沢山見られるようになってきました。
「ジョリーフォニックス」もそんなフォニックス教材の1つですが、 今までの教授法・学習法と大きく異るポイントが沢山あります。
〜ジョリーフォニックスの特徴〜
- 【特徴①】シンセティック・フォニックスを採用
- 【特徴②】文字の「名前」は教えず「音」から教える
- 【特徴③】大文字ではなく小文字から教える
- 【特徴④】a,b,c...順ではなくs,a,t...の順番で学習を進める
- 【特徴⑤】多感覚を使って学ぶ
- 【特徴⑥】イギリスの67%の小学校で導入されている
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- 分かりやすい特徴は②③④あたりでしょうか。 いずれにしてもこれらの特徴には全てハッキリした理由があります。 では1つずつ詳しく説明していきますね。
【特徴①】シンセティック・フォニックスを採用
フォニックスには次の2種類があります。
・シンセティック・フォニックス(synthetic phonics)
・アナリティック・フォニックス (analytic phonics)
皆さんが今まで学んできたのはどちらか分かりますか?
もし「A,B,C・・・」の順に学んだ記憶があれば、 おそらくそれは「アナリティック・フォニックス」です。 もっと言うと、日本で今まで普及してきたフォニックスはほぼ「アナリティクス・フォニックス」です。
一方、ジョリーフォニックスが採用している「シンセティック・フォニックス」は 最新のフォニックス教授法(学習法)と言っても良いと思います。
それぞれの特徴をひと言で比較すると
「アナリティクス・フォニックス」➜単語を見てから音を理解する
「シンセティック・フォニックス」➜音を聞いてから単語を理解する
こんな感じでしょうか。 つまり
「アナリティクス・フォニックス」:ある程度の単語を知っていることを前提に、文字の音を教えていく方法。
「シンセティック・フォニックス」:1文字1音を指導し、暗記に頼らず初見の単語を自分の力で読めるようにする方法。
どちらにもメリット・デメリットはあるので向き不向きは人によって様々です。
でも、幼い子供たちが単語を覚える前に音からしていく段階では、 シンセティック・フォニックスの方が断然適していると思います。
詳しくはコチラ: 「シンセティック・フォニックスとアナリティクス・フォニックスの違い」
【特徴②】文字の「名前」は教えず「音」から教える
ジョリーフォニックスでは、アルファベットの「名前」は教えず「音」から学んでいきます。
文字の「名前」とは・・・ 「エー,ビー,シー...」 (アルファベット読み)
文字の「音」 とは・・・ 「ア,ブ,ク...」 (フォニックス読み)
その理由は、アルファベット26文字の名前(=エー、ビー、シー)を覚えたところで 「ABC song」は歌えても英語が読めるようにはならないからです。文字の名前は42音の習得が終わってからアプローチします。
【特徴③】大文字ではなく小文字から教える
昔(昭和の時代)から日本では、アルファベットの「大文字」を覚えてから「小文字」を覚えるという順序で学習していました。
でもジョリーフォニックスでは、まず「小文字」から学習していきます。
理由は簡単。英語で書かれているものの殆どが小文字だからです。本を見ても新聞を見ても、全て大文字で書かれたものはありませんよね。まずは小文字を覚えたほうが実用的で合理的だからです。
【特徴④】a,b,c...順ではなくs,a,t...の順番で学習を進める
英語(アルファベット)を初めて学習するとき、一般的には「abc・・・」の順で学ぶことが多いと思いますが、ジョリーフォニックスでは「s,a,t,i,p・・・」というオリジナルの順序で学んでいきます。
これも理由は簡単。使う頻度の高い文字から覚えた方がすぐに使えるからです。
「でる単」(テストに出る頻度の高いものから順に掲載したベストセラーの単語本)と一緒の発想かな(笑)
習ったものはすぐ使いたいというのが子供(人間)の心理。 逆に使わなくては忘れてしまうので、 最初の3つの文字を覚えた時点からすぐに組合せたり聞き取ったりして使っちゃいます。
【特徴⑤】多感覚を使って学ぶ
私が一番惹かれたのがこのポイント、"多感覚"!
私がモットーにしている「全身を使って」にピッタリで「これだ!」と思いました。
多感覚とは手、足、口、耳・・・あらゆる感覚を使うのですが、これが深い!
子供が楽しめて飽きないというだけでなく、 子供一人一人の違った感覚や趣向に対して様々な角度からアプローチできるというメリットも有ります。
詳しくはコチラ:「多感覚で学ぶと何がイイ?」
【特徴⑥】イギリスの67%の小学校で導入されている
イギリスの小学校にはなんと教科書というものがありません。 各学校が選んだ様々な教材が使われているのですが、 ジョリーフォニックス教材は半分以上の学校で選ばれているということになります。 (日本で英語多読本として有名になった「ORT=オックスフォード・リーディング・ツリー」もその1つです。)
詳しくはコチラ:「ジョリーフォニックス(調査結果)」(←※調整中)
- 使えるものから覚える。 覚えたものはすぐ使う。 とても理にかなっていると思うのです。