我が家の英検2級対策シェアも今回が最終回。対策の9割は既にご紹介してきた「単語」「ライティング」「長文」で、あとは過去問や予想問題を使って時間配分をザックリ決めておくという感じです。
そして最後に、小学生のモチベーションキープやスケジュール管理についてもご紹介したいと思います。
英検2級の時間配分
対策終盤は通し練習です。技能別(語彙・長文・ライティング)の練習が進んだ頃に、過去問や予想問題を使って練習を始めます。
◆使用したテキスト◆
通し練習の時に大事なことは4つ。
- 必ず時間を測る(85分)
- 大問ごとに経過時間を書いておく
- 最後まで出来なくても85分で止める
- マークシートを使う
通し練習の目的は、時間配分を確認することにあります。その為、練習の時に大問ごとに経過時間を書いておいて「大問①は15分、大問②は25分・・・」というように自分にとっての適切時間を把握できていれば、「時間が足りない!」と最後に慌てずに済みます。
また、練習の時点で85分で全問解ききれない傾向がある場合は、手を付ける順番を慎重に考える必要があります。これはとっても大事!なぜならば採点が「各技能均等スコア配分 」だからです。
英検の配点に要注意!
長文に時間がかかってしまって最後のライティングは時間が足りない!なんてことはありませんか?ここで確認しておくべきことは、時間配分とスコア配分のバランスについてです。
◆出題数とCSEスコア配分◆
出題数 | CSEスコア | |
リーディング | 38問 | 650 |
リスニング | 30問 | 650 |
ライティング | 1問 | 650 |
合計 | 69問 | 1950 |
※20201年度・英検2級の場合
実は、リーディング38問とライティング1問の配点比率は同じ(※CSEスコア各650)。つまり、リーディング全38問中の1つの長文(3問)に20分かけて3問正解しても約51点、同じ20分でライティング問題1問を解き満点を取れば650点です。限られた時間で最大限の得点を狙うには、何点の問題に何分使うか?という視点はとても重要なポイントになります。(※実際にはリーディング内38問の一問一問の配点は全均等ではないようです)
ちなみにNanaは準2級の時から、筆記テストが始まるとまず最初にライティングを解くようにしています。時間の目安は英検2級で約25分。ライティングが出来たら大問①に戻り、そのあとは順番通りに解くという作戦にしていました。難解な長文にハマって時間をダラダラ使ってしまい、最後に大事なライティングに取り掛かろうと思ったら残り時間が5分しかない・・・なんてことになったらほぼアウトですからね。
>>関連記事:英検採点方法が変わった!「ライティングは捨ててリスニングで勝負!」は通用しない・・・
小学生のモチベーションアップとスケジュール管理
私が英検サポートで気を付けていたことは、まず子供にやるべきことの全体像を示して、そこから逆算して日々やるべきことをスケジュール立てて見せることでした。まとめてドッサリやるより、毎日コツコツ進めることを目標に。
そこで登場するのがいつものシール・スタンプ作戦。これがあるかないかで、やらなかった時の気持ち悪さや出来たときの達成感に大きな差が出てきます。
試験直前の1ヵ月間は、カレンダー形式に変更(下写真)。本番までの日数が視覚的に分かるようにしました。
このスケジュール管理なしで、例えば「本番までにテキストと過去問を出来るところまで・・・」と漠然とした計画にしたとしたら・・・きっとやり残しをたくさん抱えたまま本番を迎えることになると思います。だから、最初に最低限やるべきことを目の前に揃えて、それを本番までの日数で逆算して計画を立てるのは大切だと思います。
あとは、その日の目標を達成出来たらアイス♪とか カフェラテ♪とか。小学生は小さなご褒美で結構頑張れます^^
小学生が英検2級を目指すということ
Nanaが「英語のテストなんだから内容も小学生が分かるものにして欲しい」なんてブツブツ言っている時がありました。
英検2級のレベル目安は「高校卒業程度」となっています。 英検は「英語」の試験でありながら、上位級になってくると英語を読み書きできるだけでは合格は難しいです。特にライティングについては、社会問題(環境・文化・テクノロジー・ビジネスなど)についてある程度の知識や意見を持っていなければ対処できません。小学生にはハードルが高いのは事実です。
そうはいっても、大人だろうと小学生だろうと希望して英検2級を受験するからには、出題される問題が解けるレベルに立てないと合格できません。ならば、小学生でも楽しく学べる方法や無理のない小さなステップの積み重ねを・・・と考えてきたのが、これまでご紹介してきた対策の数々です。
初めはブツブツ言っていたNanaも、英検2級を受ける頃には教育問題、働き方、テクノロジーの影響、環境問題など・・・私が小学生の時には頭の片隅にもなかった様な社会問題について、驚くほど興味を持つようになりました。特に今話題のSDGsについては興味津々です。
もう一つ、英検に挑戦して良かったと思うことは・・・英検を通じて(正確には1回目の英検2級に不合格になったのがきっかっけで)洋書の多読に出会えたことです。これは今後に繋がる最高の財産になると思います。
小学生の英検受験は、本人の努力だけでなく親や先生のサポートも大きな力となります。大変だけど遣り甲斐は十分!逆に、親がサポートできるのもこの辺りまでかもしれません・・・