英検3級の勉強を始めた当初、ライティング(英作文)については小学1年生のNanaには正直、途方も無い感触がありました。
「どうせライティングはたった1問だし、Nanaには難しそうだから他で点を稼げば良いか!」
なんて一瞬思ったりしましたが、
採点方法を確認するとそうも言っていられない落とし穴があることに気づき・・・
小学1年生でも無理なくスキルアップできる勉強法を考えました。
無理なくライティングスキルを身につける5つのSTEP!
まず英検3級のライティング問題の内容を見てみるとこんな感じです↓
【例題】QUESTIONについてあなたの考えとその理由を2つ、25〜35語の英文で書きなさい。
〜QUESTION〜
Which language do you want to learn?
いきなり「あなたの考え」「理由」「25〜35語」なんて条件をつけられると
日本語でさえほとんど作文経験のない小さな子供はビックリしてしまいます。
なので、答えを導くまでのステップを
ハードルのごくごく低いところから設定して一緒に取り組んで行きました。
【STEP1】回答例を一緒に考える
まずは過去問や予想問題を参考に、出題されそうなQUESTIONを書き出し、その回答例を子供と一緒に考えていきました。
ここで大人が勝手に回答例を作ってしまうのは簡単ですが、面倒でも子供と一緒に考えるというのがポイントです。
そうでなければ、後々、子供は他人(親)が作った英文を「暗記する」という苦痛な作業になってしまいます。
一緒に回答例の内容を考えることによって、自分が作った文章を思い出しながら書くというのが結果的に子供の負担を軽くします。
親は、文法的に正しい文章に誘導したり子供が書きやすい単語を選んだりするサポートだけにとどめます。
例えば・・・
What do you like to be in the future?
この問題に対して子供が「救急救命士になりたい」と言った場合、救急救命士(emergency medical technician)という英単語は難しいので「doctor/nurse」にしようと提案したりします。
あくまでもテストなので、「正直に書く」ことよりも「間違えずに書く」ことが優先ですから、少しでもハードルを下げてあげることは大切かなと思います。
ここで考えたQuestion/Answerをフォーマット化してラミネートしました↓
ここから、これをフル活用していきます。
【STEP2】作った回答例を上からなぞる
【STEP1】で作ったラミネートされた英文をクリアファイルに挟んで、回答例をなぞっていきます。
クリアファイルの上から水性のペンでなぞれば、ティッシュで拭くだけ何度でも繰り返し使えるし、間違えたら指でサッと消すことも出来るので「間違ったらどうしよう」という緊張感なくどんどん書くことが出来ます。
Nanaは英文を読むことには少し慣れてきたものの、英文を書く練習というのはほとんどしていませんでした。
回答例を上からなぞることによって
- 正しいスペリングに慣れる
- カンマ/ピリオドの付け方を知る
- 文頭や地名・人名などは大文字で書く
といった英文の基本ルールを身に着けていきました。
一度なぞったら音読。それを1セットにして、出来るたびにシールを張っていきました。
5つ貯まるとご褒美☆(冷凍ゼリーとかキャンディー)
これで頑張れるのも幼児・低学年さん♡
【STEP3】回答を見ながらフリーハンドで書く
なぞることに慣れてきたら今度は線だけ入ったフォーマットを準備し、回答例を見ながら真似して書く練習をしていきます。
最初は手本を見ながらスローペースで書いていましたが、色々なQuestionをこなすうちに、書き方や文章の流れにルールが有ることに子供自らだんだん気づいていきます。
例えば、2つの理由を書く方法として、どのQuestionに対しても「First,------.」「Second,-----」という回答スタイルに統一した回答例を作ったのですが、そのスタイルや流れにも自分で気づいてスラスラ書けるようになっていきました。
【STEP4】回答を隠して思い出しながら一緒に回答を書く
次はいよいよ、見本無しでQuestionだけ聞いて(見て)自分で回答を書いて行く練習をします。
内容はSTEP1で自分で考えたものなので、思い出すのは簡単。
ここでは
- 「make(☓meik)」「catching(☓caching)」などの難しいスペリング
- 「reasons」などの複数形-s
- 「speaks」などの三単現-s
- 「America」など地名・国名を大文字ではじめる
といったポイントを手本無しで書けるようにしていきました。
【STEP5】未知の問題にも挑戦!
ここまでのSTEPでかなり書くことに慣れてきました。
でも本番の試験では当然、過去問と同じ問題は絶対に出ないし、練習した予想問題と同じものが出るとは限りません。
ここからはそれ以外の初見のQuestionにも答えられる練習をしていくのですが・・・
「1つ覚えると100種類書けるね!」
ここまでくると、私が思いつきで出題するQuestionに対しても
今まで練習してきた文章を自分で書きやすい表現に変えながらどんどん新しい文章を作れるようになっていました。
例えば、既に練習済みの回答例の中にあった
「by eating rice」
という表現を、別の問題で
「by reading books」
というように単語を入れ替えて応用するようになったり。
「1つ覚えたら100個作れるようになったねー」
でも本当にすごいと思いました。
ここまでで練習STEPは終わりです。
ライティングの採点方法
ちなみに、英検3級のライティング(英作文)の採点方法はこんな感じです↓
◆ライティングの採点方法◆
解答は4つの観点でそれぞれ0~4点の5段階で評価され、合計16点満点で採点されます。
内容 | 4点 |
構成 | 4点 |
語彙 | 4点 |
文法 | 4点 |
合計 | 16点 |
上記の【STEP1】〜【STEP5】までを踏んでいれば概ね網羅されているかなと思います。
表現するって楽しい!!!
ここまで、ライティング練習5つのSTEPをしてみて約1ヶ月。
最初は単語と単語の間になかなかスペースを作れなかったり、文頭を大文字に出来なかったりと不安なスタートでしたが
いつの間にか書くことに抵抗感が無くなってどんどん書くようになっていました。
ここまでくれば、スペルミスや文法ミスはさり気なくチェックをいれる程度に抑え、
英検ライティング対策として始めた英作文練習でしたが、少しずつ自由に文章で表現できるようになってくるとテストから切り離してもどんどん書きたがるようになってきて・・・
試験の為に勉強するのではなく使えること自体が楽しい!
というNanaの姿にちょっと感動してしまいました。
「テストで点を取れれば良い」というその場限りの私の学生時代の勉強法と比べると・・・
羨ましいし
ステキだなぁ。
さて、肝心の成果はというと・・・
ライティングの英検CESスコアは518/550点(正答率94%)取れていました。
急がば回れ、大成功です。