幼い子供が下記の4つの単語を覚えるとします。
finger (名)指
ceiling (名)天井
floor (名)床
tummy (名)お腹、幼児語でポンポン
単語帳の様にこうして単語を羅列して覚える方法もありますが
(ママが受験勉強の時はきっとこうしましたよね?)
♪ ♪ ♪
One little finger...(×3)
One little finger tap tap tap
Point to the ceiling
Point to the floor
Put it on your tummy!
♪ ♪ ♪
と歌いながら人差し指を立てて
天井、床、お腹を指させば・・・
単語帳なしでも4つの意味は分かってきますよね?
こんな風に歌や手遊びで実際に体を動かした「体験」の中で覚えると
単語を羅列して機械的に覚えるのに比べて
簡単で楽しいだけでなく
記憶定着は格段にアップします!
言葉を学ぶプロセス
英語に限らず言葉を学ぶプロセスって・・・
ママ:「ドアを開けて」
パパ:(ドアを開けた)
日本語もまだ分からない赤ちゃんが
この一連の流れを自分の目で観察することで
「ドアを開けて」とは
あの大きなモノ(ドア)を開けるということなのか!
と意味を理解していきます。
これはアメリカの心理学者アッシャー(James J. Asher)が
親子の会話のやりとりを研究して考案した
TPR(Total Physical Response)という教授法の一種です。
「教授法」と難しく言うまでもなく
どの家庭でも自然とやっていることですよね?
この方法は
おうち英語にも取り入れることが出来ます^^
やり方はとっても簡単。
まずは簡単な指示から始めて
1つの動作やモノの意味がわかったら、
単語を入れ替えたり、情報を加えたりするだけです。
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Put on your shoes.
Put on your red shoes.(情報の追加)
Put on your boots.(単語の入れ替え)
Don't put on your shoes.(否定)
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英語が苦手なママでも出来そうじゃないですか?
(発音や助動詞、冠詞など、細かい間違えは気にしな〜い!)
英語のリズムで語順もマスター
英語クラスで歌っている
♪「I have a dog」(Uncle Henry's Songsより)も
まさにこの教授法が詰まっています。
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I 〜
I have 〜
I have a 〜
I habe a dog
(繰り返しで最後のdogをbook,brother,sister,dongに入れ替え)
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テキストと睨めっこしながら
「S V O」などと難しい文法記号・用語を使うこと無く
歌の中で自然と語順や単語を覚えられます。
そもそも子供たちは「覚える」なんて感覚は全くなく
頭に残ったリズムやメロディーで自然と歌を口ずさむようになります。
そして英語を学び進めるうちに
英語の歌で染み付いた語順が崩れると
気持ち悪く感じるようになります。(そうすればしめたもの!)
言葉を「記号」なんかで分析して暗記するより
こちらの方法の方が
どう考えても自然な身に付け方だと思いませんか?
英語ネイティブと日常的に話す機会がないなら
歌で覚えちゃえっ!ってわけです。
基本さえ身に付けば、
あとは頭の柔らかい子供たちが
柔軟にアレンジしていくものです^^
⇛ 関連記事:CD『ヘンリーおじさんのやさしい英語のうた#1』