「L」「R」の違い、分かりますか?
以前参加させて頂いた「児童英語研究会」で
『キクタンBRITISH』(アルクの売れ筋シリーズ『キクタン』のイギリス英語版)や
『英語の発音 直前6時間の技術』など多くの著書をお持ちの
小川直樹先生(英語音声学者)にお会いする機会がありました。
その際に教えていただいた「L」「R」についての興味深いお話があったので
ご紹介です^^
「L」「R」日本人にはどちらが難しい?
皆さんは「L」「R」の違い、分かりますか?
「rice(ごはん)と言ったつもりなのにlice(シラミ)と誤解された」
という話は有名ですよね。
では日本人にとって「L」「R」どちらが難しいか?
ズバリそれは巻き舌風(??)の「R」だと思っている人が多いと思います。
実は私もそう思っていました。
それでは日本語「ラ行」のローマ字はどう表記する?と聞かれたら・・・
「la, li, lu, le, lo」ではなく
「ra, ri, ru, re, ro」
ですよね?
そもそもローマ字とは
室町時代にザビエルが来日したのをきっかけに
宣教師たちが日本の情報をヨーロッパに紹介する為に
日本語をローマ字表記したのが始まりと言われています。
ちょっと小難しくなってきました??
大丈夫です^^
つまり簡単に言うと
「日本語のラ行は
L/Rを区別できる外国人の耳には
「L」ではなく「R」に聞こえる」
ということです。
なるほど〜!
分かった??
私達日本人が普段無意識に発している日本語のラ行は
「L」よりも「R」に近いということなんですね。
へ〜〜〜!
というわけで
日本人にとって「L」「R」どちらが難しいか?
という問いに対する答えは
「L」の方が難しい
ということになるのだそうです。(あくまで小川先生の見解では、です)
(分かったような、騙されたような?)
「L」「R」を日本語に置換えてみる
話は戻って
皆さんは「L」「R」の違い、分かりますか?
「分からない〜(TдT)」
と思った方、朗報です!
<例題>
「理科の時間にカレーの香りがしてクラクラした」
この文を以下の様に2つのローマ字振り(LとR)で書いて、読んでみます。
①「Li Ka No Ji Ka n Ni Ka Le- No Ka o Li Ga Si Te Ku La Ku La Si Ta」
②「Ri Ka No Ji Ka n Ni Ka Re- No Ka o Ri Ga Si Te Ku Ra Ku Ra Si Ta」
①と②をL/Rの区別ができる人に読んでもらってそれを聴いてみると
殆どの人は「明らかに違う!」と感じることができます。
つまり、「L」「R」の音は日本人も聞き分けられる
ということなのです(^_^)v
こんな風に
日本語にL/Rを当てはめてみると分かりやすいんですね〜
この聞き分けがはっきりと分かり
コツ(慣れ?)が掴めれば、
自分でLとRを区別して発音することもできるようになるのです^^
伝わったかな?
私の説明、まどろっこしいか???
直接お会いする機会があれば
<例題>の「理科の時間にカレーの香りがしてクラクラした」
「L」と「R」でお読みしますよ〜^^