今回は、英検2級対策の長文編です。
「う~ん、英検の長文は内容的に小学生には難しいし、すぐには得点に繋がらないから・・・長文は通し練習だけでいっか。」
な~んて言い訳をしながら、我が家では今までずっと、全ての級において、対策を無視してきました。
でも・・・
2級で初めて不合格をいただき、勉強方法を考え直すチャンスに立った時に、「長文も無視し続けるわけにはいかないな・・・」と思いました。だって、2級を目指すところまできてまだ長文読めないって、やっぱマズイじゃん、と。
で、持っているテキストの長文問題を親子でじっくり読み込んで理解度をチェックしてみたり、英検の長文対策問題集やテキストを買ってみようかと思ったりもしましたが・・・
ん??
この方法ってどうなの?
国語の場合ってどうするっけ?
って考えてみたときに、1つのシンプルな方法に行きつきました。
読解力は読書量に比例する!
最終的に取り入れた長文対策はズバリ、『多読』です。
Nanaはこれまで英検に挑戦しながらも、洋書を読む習慣はありませんでした。我が家にある英語の本と言えば、赤ちゃんの頃に買った絵本ばかり。小学生になってからは、Nana本人が英語の本を読むことも、親が読んであげることもありませんでした。
そこで・・・
学校の勉強もまだハードではない小学3年・4年の今、ここらで一度立ち止まって
本当の英語力の基礎を作ろう!
英検の合否うんぬんの前に、英語の本を楽しめたらきっと世界が広がる!
そして、テキストの長文解説を読むよりよっぽど本当の読解力が付くはず!
そう思って、洋書を読んでみることにしました。
小学生でも楽しめるおススメの英語絵本・洋書
今までの英検対策全般を通して、ある程度の英語を読むことはできるけれど、ストーリー性のある長いお話を読んだことはなかったNana。さて、どんな英語本から読めばよいかしら・・・
そこでまず考えたのは、現レベルよりずっとずっと易しい本を選ぶこと。意味を理解するのに一生懸命になって楽しめなかったら、英語を読むのが嫌になってしまう。それだけは避けたいと思いました。
幼児向けの絵本から
まずは家にあった英語絵本から。昔、私が読み聞かせた本を自分で楽しんで読むところからスタートしました。
↓ 画像クリックで詳細が見られます。
↑ FROGGYシリーズは小学3年生になっても好きでした。
↑ アニメ・映画化された作品も多いDr.Seuss(ドクタースース)のシリーズ。 奇想天外なストーリーと 韻を踏んだ楽しいリズムを楽しめます。
↑ 多読と言えば『Oxford Reading Tree』!と言われる程、日本でも有名なシリーズです。実はイギリスの教科書なんですよね。Nanaが幼稚園の頃、我が家でも!と思って数冊購入していましたが、当時Nanaに「好きじゃない」と放置されていました(笑)でも、今小学生になって自分で読むと、結構楽しめたようです。
>>関連記事:『ORT』で英語多読に挑戦!と思ったんですけどね・・・
こんな感じで、最初は本当に「英検2級レベルでこんな本?」っていうような本をジャンジャン読みました。家の絵本を読みつくしたら、今度は図書館へ。今まであまり気にしたことはなかったけど、最寄りの図書館にも想像以上に洋書絵本が並んでいました。
シリーズものにハマったら最強!
英語で読むの楽しいじゃん!と思えた頃にハマったのがコチラ。
↑ 憎めない小学生の主人公と変な大人たちが沢山出てくる、面白おかしい学園コメディー。楽しかったのかすごいスピードで読んでいました。
↑ 驚異的な記憶力をもつ主人公CAMが、その記憶力を武器に事件を解決していくお話。このシリーズにもハマりました。
↑ Nanaは探偵ものが好きなので、これも大のお気に入りに。
シリーズ物はハマると最強ですね!読むのが楽しくなって次々とすごいスピードで読むようになります。1~2ヵ月前までは上記のような幼児向け絵本を読んでいたのに・・・あっという間にペーパーバックをスイスイ読むようになりました。
↑ 『Wonder』生まれつき顔に障害がある男の子とその周りの人々を描いた心震えるストーリー。号泣ものです。読むのは少しハードル高いですが、先に英語で映画を見ていたので読みやすかったようです。
挫折で出会えた英語多読の世界
多読なんかしてたら試験に間に合わない・・・そういう方もいると思います。でも急がば回れ!Nanaも英検対策として多読をしていたのはほんの半年ほどです(試験後も読書は続けていますが)。同じ半年間、長文のテキストをこなすよりもよっぽど実力が付いたと思います。そして何より、楽しく英語に触れられ、新しい世界を手に入れたのではないかと思います。
英検2級1回目の受験でもし合格出来ていたら・・・きっと長文対策について考えることもなく、英語多読に出会うこともなかったと思います。そう考えると、失敗から一生モノのプレゼントをもらえた、そんな気持ちにもなれました。